会ったことのない共同相続人がいる場合の相続手続き

ご依頼いただいた後、すぐに手続きに必要な書類の取得と作成を開始した。

しかし相続人調査として父の出生から死亡までの戸籍一式を確認したところ、父には認知している過去に婚姻外で生まれた子がいる事が判明。

依頼者の腹違いの弟に当たるが、依頼者はこの事実を知らなかった。

認知されている場合、弟についても父の相続人となる。

当事務所から弟へ連絡をとってみたところ、父とは生前にほとんど関わりが無く、今さら遺産を相続するという気にはならないので相続放棄をしたいという返事をいただいた。

裁判所に提出する相続放棄申述の書類も当事務所で作成することになり、長女が全ての遺産を単独相続するという内容で手続きを進めていった。

不動産の相続登記申請と銀行での預貯金手続きが完了し、依頼者の方からはとても自分1人では手続きを進められなかったと、大変感謝いただきました。

相続人同士で面識が無いという事情はいくつかのケースがありますが、腹違いの兄弟姉妹がいるというのもその内のひとつです。

婚姻外の子が認知されている場合には、共同相続人として遺産分割協議をするか、上記のケースのように相続放棄をして手続きを進めていくことになります。