相続人が海外に住んでいる場合の相続登記

相続登記の申請には遺産分割協議書を作成し、相続人全員が実印で押印する必要があるが、日本に住所が無い人は日本で印鑑登録をする事が出来ない。

タイには、遺産分割協議書に押印する実印・印鑑証明書の制度がないため、現地の日本国領事館で遺産分割協議書への実印押印に代わる署名と署名した旨の証明書（サイン証明書）の取得をしてもらうか、日本に一時帰国する予定があれば日本の公証役場で遺産分割協議書への署名を認証してもらう制度があると説明。

日本に一時帰国する予定があったため、日本の公証役場で手続きを進めることに。

戸籍謄本、遺産分割協議書等、相続登記に必要な書類の収集・作成を当事務所で行い、公証役場での遺産分割協議書への署名認証の手続きの段取りも当事務所で行った。

公証役場での手続きに不安があり、できれば立会をしてほしいとのご要望をうけ、出張という形で当事務所の司法書士も公証役場での手続きに立会いをし、無事終了した。

無事に遺産分割協議書の作成は完了し、相続登記の申請も当事務所で行いました。

遺産分割協議は相続人間で済んでいたものの、相続人の一人が海外在住ということで自分たちで手続きを進めるには難しいと困っていたが、手続きの説明・段取りや、出張で立会いもしてもらったおかげで安心して手続きを任せることができたとのお声を頂きました。